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医事通信

2016年3月30日

電波法に基づく総務省令である無線局運用規則を見ていたら、医事通信というものを見つけました。

第六十七条  船舶局は、医師の乗り組んでいる船舶の船舶局(外国の船舶局を除く。)を呼び出そうとするときは、左の事項を順次送信して行うものとする。
  一  MDC 三回
  二  DE 一回
  三  自局の呼出符号 三回以下
  四  K 一回

MDCは知らない略語です。medical communication でしょうか。DE は無線電信用略語で「こちらは」、Kは「どうぞ」です。船舶局で使われる呼び出しということでしょう。

アマチュア無線でよく使われるものは一括呼び出しです。「この電波が聞こえている人は誰でもいいから応答して下さい」というものです。

第百二十七条  免許状に記載された通信の相手方である無線局を一括して呼び出そうとするときは、左の事項を順次送信するものとする。
  一  CQ 三回
  二  DE 一回
  三  自局の呼出符号 三回以下
  四  K 一回

CQの語源は不明です。 call quarters であるとか come quick であるとか seek you であるとか色々な説があります。フランス語の Sécurité からとも言われていますが、はっきりしません。

私が見たことのある資料では call quarters ではないかと書いてありました。ここでの quarter は「都市での特定の地区」という意味で、「私の声が聞こえてる皆んな〜〜!」みたいなノリでしょうか。

ちなみにCQは日本語では「各局」と言います。日本国内局を通信の相手方とする場合プロの無線局は「各局」と言っていますが、アマチュア局は「CQ」と言っています。外国の局も応答する可能性があるからです。

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