麻布大学に博物館があると知ったので行ってきました。
麻布大学は相模原市にあり、最寄り駅は横浜線の矢部です。鹿児島藩出身の與倉東隆(よくらはるたか)が1890年に東京獣医講習所を設立したのがはじまりで、大変歴史のある大学です。戦災で大学が消失したため、戦後相模原に移転しました。
大学の正面から入ると、何と馬場がありました。
入って左手に麻布大学いのちの博物館がありました。
動物の様々な標本が展示してありました。骨格標本がおもで、内臓の標本はあまりありませんでした。またこのときは越智勇一の企画展示が行われていました。
越智勇一は1963年から麻布大学の学長となり、大学の改革に力を尽くしました。それ以外にも獣医学部を6年制とすることに尽力したり、獣医学会でははじめて学術会議の会長をしたりと大活躍をした人です。
さて、博物館の全体的な感想ですが、非常に綺麗に展示されていて見易くなっていたと思います。しかし、戦前からあった標本は全て焼けてしまっているため、歴史のある大学にしてはちょっと貧弱かなとも感じました。もっともこれは仕方のないことです。
麻布大学はどことも合併せず純血を守り抜いている単科大学です。今後もその歴史が続いていくことを期待しています。