さいたまスーパーアリーナでした。
松任谷由実は私が中学時代に散々影響を受けたアーティストです。1974年夏、林美雄のパック・イン・ミュージックで荒井由実と石川セリがゲストに出て、彼女らの曲が流されました。当時の録音を捨ててしまったのではっきりした記憶ではありませんが、当時まだ未発売の「MISSLIM」の曲が流されていました。石川セリもアルバムは1枚しか出していませんでした。しかし、それまで見たこともなかったものを見せられたような衝撃を受け、しばらくはユーミンをフォローしていました。当時は田舎のレコード屋にアルバムが置いておらず、わざわざ秋葉原まで買いに行ったりしていました。
その彼女ももはや64歳。誕生日が近い人を調べたら、中畑清・石田純一・小林幸子・落合博満....現在のユーミンについては色々言われていますが、どんな感じなのか、見に行きました。
セットリストは以下のとおりでした。中央に舞台がありました。本編が始まる前に、一人のダンサー(TAKAYUKIさんという人らしい)が舞台周りでダンス(パフォーマンス)をしました。そのあと歌唱となりました。
もともとあまり歌がうまくないユーミンですが、まあ想定の範囲内であり、世間で言われているほど下手ではありませんでした。ただし曲によってはキーを下げていたように感じました。
むしろ気になったのは初期とバックのミュージシャンが全く異なっていることでした。当然演奏の癖が違います。違和感がないようにやっているいるように見えましたが、レコードを聴き込んだ立場からは「いや、そこは違うだろ」と突っ込みたくなる点が多々ありました。
全体的な演出としては光を派手に使ったものが多くありました。入場したときに「スクリーンがない!」と思ったのですが、そのようなものがあると演出の邪魔になったのです。大変美しいものでした。
色々文句も書きましたが、終演後は「懐かしいものを見せてもらってよかった」という思いでいっぱいになりました。
なお、今回アリーナの中央にあった舞台は「AKB48春の単独コンサート~ジキソー未だ修行中!~」(2015年3月26日)で使われたのとおそらく同じものです。そんな事を考えたのは私ぐらいかもしれませんが。