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精神科における遠隔診療

2019年2月23日

私はコンピューターが好きなので、今月の「精神科治療学」誌は面白かったです。精神科における遠隔診療の可能性というテーマでした。遠隔診療は役に立つのかという低レベルな議論はすでに終わっていて、あとはどのように普及させていくか、ということです。

まず気になったのは、すでに遠隔診療を提供している企業があるということ。これがオープンなシステムなら良いのですが、企業ごとに規格が違うことで不都合が起こりはしないかということ。たとえばある患者さんはA社のシステムを持っていて、別の患者さんはB社を使う、などという場合。医療機関は両方持っていないといけない、ということになります。医療機関同士の連携にも関わってくるでしょう。

もうひとつ、これは精神科の雑誌なので載っていないのは仕方ないのですが、IPv6問題が片付かないうちは遠隔診療の普及は難しいのではないかということ。アドレス枯渇に加え、v4ではいまでも通信のスループットが極めて悪くなっています(特に夜)。医療だけでなく多くの分野でビデオによる通院が行われるようになると、さっぱり信号が通らない、という状況が今後ひどくなりそうです。


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