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帝王切開術発祥の地

2019年5月12日

すでに多くのサイトで取り上げられている場所ですが、日本で最初に帝王切開術が行われた場所に行ってきました。

国道299号線、正丸駅付近から1キロほど登ったところ、道路の左側にあります。はっきりとした文字で書かれた表示がありますが、注意していないと見落とすでしょう。

帝王切開術が行われたのが1852年。嘉永5年ですから幕末です。麻酔なしですから患者さんは相当きつかったでしょう。術後、88歳まで生存したとありますが、胎児はすでに死んでいたそうです。周産期の管理など無きに等しいわけですから、子どもまで生かすのは無理でしょう。

駐車場があるか心配だったのですが、停めるスペースはありました。しかしここはどうも個人の住宅の入り口のようです。長時間滞在しては悪いと思い、写真を撮ってすぐに立ち去りました。

革新的な医療技術が最初に行われる場合、昔は国の中心のような場所ではなく地方で行われることがありました。たとえば世界初の心臓手術は南アフリカでしたし、日本では札幌でした。これは地方の患者さんのほうが何か起こったときうるさくないこと、情報が中央に伝わるのに時間がかかることなどが医療側の利点だからです。いまは高度な情報化社会ですし、法律と倫理の遵守が求められますから、そのようなことはあまり意味がありません。


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