奈良の大仏と言っても東大寺の盧遮那仏ではありません。千葉県市原市奈良字大仏台269−2にあるものです。これについては色々なサイトで取り上げられていますので、ここではいちおう歴史のある景勝とだけ書いておきます。
もちろん話題性はそのネーミングですが、単に地名からついたようです。市原市によると931年に平将門によって作られたそうですが、将門伝説というのはいろいろなところにありますので真偽のほどは私には判断できません。
今回は、ある程度知られた場所であるにもかかわらず、ここに到達するのが非常に困難であったことを記します。
昭文社の道路地図で偶然この場所を発見しました。おおよその見当はつきますし、行くのは簡単なように思われました。
ところが、ナビに名前を入れても該当するものはありません。次に住所を入れようとすると、市原市奈良はあっても奈良字大仏台という場所は載っていません。とりあえず道路地図や Google Map から見当をつけました。そして圏央道の茂原北インターから行くことにしました。下記は Google からの引用です。
ナビで最短距離を行くようにセットすると、この地図の青い矢印のルートで行くように指示されました。ところが現地に行って道路を走りまくっても看板がまったくありません。人家もあまりない山の中です。「この道」と書いてある道路ですが、全体に坂道になっています。
まったくわからないので、近くにあった工場の詰所みたいな所と、民家で道を訪ねました。ふたりとも教えてくれましたが、それでもまったくわかりませんでした。とくに民家の人は「この坂道を登って桜の木がたくさん生えているところを入ればいいから」と教えてくれました。しかし季節柄花が咲いているわけでもなく、まったくわかりませんでした。
地図の「この道」を登っていくと下り坂になり、比較的大きな道とぶつかる交差点がありました。その交差店を見てみると表示があり、「大仏通り」「奈良大仏1.3km」と書いてありました。私が通った道で良かったのです。そうです、この大仏通りから行けばわかったのです。
この道は表示のある大仏通り。ここから左に入るルートのほうが良かったのです。
で、あらためて道を戻ってみると、細い、鋭角に入る道がありました。車1台がやっと通れます。道の右側に遊具が見える小さい広場を見て、車を数台停められるスペースが有りました。ここが駐車場のようです。
林の中に入っていくと、ありました。
大仏の大きさは1.3mとのことですが、台座があるので見上げる形になります。あたりはとても静かです。
苦労してたどり着いたせいか、この像がたいへん威厳のあるものに思われました