国道を51号線の上野沼付近を東に走ると「妙法寺」「即身仏」などと書いてある小さな表示があり、いつも気になっていました。
妙法寺は天台宗の寺院です。1686年2月に舜義(しゅんぎ)上人が入寂して即身仏になったということです。関東では即身仏はここと鶴見の総持寺にあります。
この本堂の中に即身仏があるとのことですが、事前予約していなかったので今回は入りませんでした。
墓地の隣に石仏があります。実はこれが石棺になっていて(パカっと開くらしい)、上人はこのなかで即身仏になったらしいのです。中はかなり狭いはずです。
この寺院のもう一つの特色は神仏習合です。まず門の前に狛犬があります。そして、最初は気づかなかったのですが、門と本堂の間に鳥居があり、小さな神社(妙法稲荷)がありました。
神仏習合は江戸時代までは珍しいものではなく、寺院と神社がはっきりと分けられたのは明治時代以降のことでした。
それにしてもなぜ即身仏などになるのか私には理解不能です。「成仏」とは「悟りを開く」ことであり、本来は生きているうちに行うべきものです。自分の肉体を保存することが何かの役に立つのでしょうか? 僧として役に立ちたいのであれば、教えを説いてまわったりボランティア活動をするなど、もっとほかに方法があったように思うのです。
結局、このような人たちは現代人とは違うバックグラウンド持っていた、と考えるしかないようです。
妙法寺
茨城県桜川市本郷13
追記:
夜、この記事を書こうとしていたら峯岸みなみさんが卒業を発表されたということでした。とうとう来るべきものが来たか、と呆然としてしまいました。なぁちゃんとゆいりーは泣いていたようです。