私はいまでこそAKB48グループのファンですが、高校からはジャズにどっぷり浸かっていました。
私が初めて意識的に聴いたジャスは Chick Corea です。高校に入ってから偶然知り合った友人がジャズファンだったこともありますが、それとは別に、たまたまFM放送で Chick Corea の「My Spanish Heart」が流れていました。これを聴いて感動して「実に面白い音楽があるものだ」と感じたのです。そこから Chick Corea と Return to Forever を追いかけ始めました。「Musicmagic」、「Friends」などを聴く一方、時代をすこしさかのぼって「浪漫の騎士」「銀河の輝映」なども聴いていきました。
また共演ミュージシャンにも興味を持って、Stanley Clarke、Steve Gadd、Al di Meola などにも手を伸ばしました。
さらに同時代の Weather Report も聴きましたし、Herbie Hancock にも関心がありました。少し古い時代の作品ですが、「Head Hunters」を聴いたときの衝撃は忘れられません。
当時はすでにCTIから様々な聴きやすいアルバムがたくさん出ていました。そのなかでは Geroge Benson、Deodato、Art Farmer、Bob James などが好きでした。とくに Art Farmer の「Crawl Space」は私がいまでも最も気に入っているアルバムです。共演ミュージシャンも Dave Grusin、Steve Gadd、Will Lee、Jeremy Steig、Eric Gale と強者揃いでした。
ジャズの帝王 Mile Davis に興味を持ったのは大学に入ってからのことで、「The Man With The Horn」が入り口でした。ここからさかのぼって聴いていき、John Cortrane、Wynton Kelly、Jimmy Cobb、Paul Chambers Jr.などの名前を知りました。また、Chick Corea、Herbie Hancock、Keith Jarrett、Joe Zawinul らが Miles と関係があったことを知るのはこの頃です。
いっぽう「The Man With The Horn」では Bill Evans、Mike Stern、Marcus Miller、Al Foster といった若手ミュージシャンが参加していましたが、さすが Miles が選んだだけあって、のちに彼らは超一流のプレイヤーとなっています。とくに Bill Evans は高い音楽性を持っており、今でも大好きです。もちろんピアニストの Bill Evans とは別人です。渕上舞・岡田奈々・川上千尋のように勘違いする人がいそうです(AKBネタですw)。
ピアニストで完璧な演奏をするのは Michel Petrucciani と Mccoy Tyner です。このふたりはピアニストとしては最高峰だろうと思います。これに異議を唱える人は少ないでしょう。
Keith Jarrett に本格的な興味を持ったのはすこしあとで、「My Song」から入りました。「ケルン・コンサート」が有名ですが、私は Standards での活動が好きです。
ギタリストは George Benson、Al di Meola のほかに Jim Hall も聴いていました。「アランフェス協奏曲」の頃です。Jim Hall と Art Farmer の共演アルバムはあとからさかのぼって聴いていました。
John McLaughlin に興味を持ったのも実はCTIのアルバムです。Don Sebesky の「Giant Box」というのがありましたが、そこに「火の鳥」が収録されていました。ただしここには 作曲者の McLaughlin はいません。この「火の鳥」は Igor Stravinsky の「The Firebird」と McLaughlin の「Birds of Fire」を組み合わせたというとんでもない曲で、ソロは Freddie Hubbard と Hubert Laws がとっていました。ドラムスはオリジナルと同じ Billy Cobham ですのでとんでもない安定感があります。
ジャズのコンサートもたまに行きますが、数年前に聴いた Four Play は素晴らしかったですし、昨年の Chick Corea Electric Band もすごかったです。佐藤妃星の演劇と同一日にハシゴしました。
日本人ミュージシャンについても書いておかなければなりません。私が面白いと思ったのは佐藤允彦と神保彰です。神保彰については説明するまでもないと思いますが、佐藤允彦もすごい人で、「MSB2」や「多次元球面」は私にとっては衝撃的でした。
以上、思いつくままに書いてきましたが、いろいろなミュージシャンに興味を持っていたと我ながら呆れます。私はこれからもジャズを聴いていくことでしょう。
(文中敬称略)