上杉家は江戸時代を通じて米沢地方を治めていました。そこまでは常識として誰でも知っていますが、実際に米沢の地を見たことがある人はどのくらいいるのでしょうか。ここはあまりにもロケーションが特殊すぎる場所でした。
今回は車で、高速は通らず険しい山の中を進んでみることにしました。
まずは猪苗代湖畔から裏磐梯に登ります。ここらへんはスキーできたことがある方も多いでしょう。私が最初に裏磐梯に来たのは中学2年のときでした。
五色沼の脇をとおり、県道2号線(米沢猪苗代線)を桧原湖に沿って走ります。そしてさらに山の上に登っていきます。ここは西吾妻スカイバレーと呼ばれ、ヘアピンカーブが続く山岳道路です。桧原湖近辺にはたくさんの観光客がいましたが、この道で車とすれ違うことは稀でした。
できれば途中で写真でも撮りたかったところですが、一刻も早く米沢に着きたいためひたすら走りました。
白布峠を越て暫く行くと白布温泉・天元台スキー場への入り口を通ります。白布温泉にはざっと見たところ20軒程度の旅館が並んでいました。
さらに下っていくと新しくできた道路から米沢の街を見下ろすことができました。その様子はまさに隠れ里のような印象でした。関ケ原合戦後、上杉家は会津120万石から米沢30万石になってしまいましたが、この場所であれば中央の敵が攻めてくることは容易ではなさそうです。白布峠を徒歩で越えてくるのは大変だったことでしょう。
さて、そのまま米沢の街の中を進んでいくと左側に立派な建物が見えてきます。ここが米沢市上杉博物館です。この隣接地に上杉神社があります。
上杉神社への参道に上杉鷹山の像がありました。上杉神社は上杉謙信と上杉鷹山を祀ったものでしたが、後に鷹山は松岬神社に移されます。
本殿の方に向かいます。
暑い中、参拝客が並んでいました。間隔をとって20人ぐらいがいました。家族連れが結構います。
つづいて米沢市上杉博物館に入って見ました。内容は上杉鷹山のことが中心です。私は景勝に魅力を感じていたので少し当てが外れましたが、当地の人が如何に鷹山を尊敬しているのかを感じることができました。
なお、ここでは受付で自動的に体温が測られるシステムとなっていました。