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鉄道博物館と上信電鉄

2020年8月23日

常磐線展をやっているというので鉄道博物館に行ってきました。現在は新型コロナ騒ぎのため入場券はすべて前売り・時間制となっています(ただし入れ替えではない)。私はネットで予約し、ローソンで買いました。

日曜にもかかわらず来訪客はぱらぱらとしかいませんでした。まずは常設展示から。

特急ひたち。子どもの頃よく見た車両です。

ED75。交流専用の機関車です。私は茨城県南に住んでいたため、当時これは見ていないはずです。日頃目にしたのは交直両用機関車でした。

その機関車が牽引していたゆうづるです。常磐線経由ですが、最盛期は何往復もありました。高低差の少ない太平洋側のほうが有利だったからです。北海道連絡特急としての性格があり、青森到着は早朝のものが多かったのです。青森からすぐに青函連絡船に乗れば、函館からその日のうちに北海道の隅々まで行けるという仕組みでした。

その寝台列車の内部。寝台を畳んだところ。

寝台をセットしたところ。人形が寝ています(笑)
私は東北への寝台列車は1往復だけ利用したことがあります。

こちらは名前のとおり常磐線から伊豆半島へ乗り入れていた列車です。

この旧式国電。国電区間に住んでいた家内は何度も乗ったそうですが、私は一回だけです。

中も暗い感じのインテリアです。まあ、当時はみんなこんなものでしたが。

ところで常磐線展ですが、これは写真や説明の展示が主でした。今回は震災からの復旧が内容の中心で、非常に詳しく書かれていて感動しました。ただ、残念ながらこのコーナーは撮影禁止でした。

原子力発電所の廃炉が遥か彼方先なのに常磐線が復旧したことを心配されるかたもいらっしゃるかもしれません。しかし関係者は放射線量をきちんと測定しながらやっているので心配には及びません。私も一応放射線医学を勉強していますので、そのあたりは理解しています。私が医師国家試験を受けたとき、出題科目指定という毎年変わる科目があって、その年は耳鼻科と放射線科でした。

この新幹線は外に追いやられていて可哀想でした。

こっちは屋内です。

鉄道博物館をあとにして、高崎に行きました。上信電鉄に乗るためです。ホームにあったパネルです。

上信電鉄は2両編成。車内はがらがらでした。電車は田んぼや人家のある中を緩やかに、鏑川に沿って進んでいきました。だいたいが無人駅。途中大きな街は富岡です(上州富岡)。富岡製糸場は上州富岡駅から歩いていける距離です。

ところが下仁田の一つ手前、千平を出ると電車は山深くカーブが続く中を登っていきました。急に登山電車の様相を呈してきた感じです。こんな場所でコンニャクイモやネギを作っているのだろうか?と疑問を感じたほどでした。

しかし下仁田に着いてみるとここはきちんとした「街」でした。

ところでこの乗ってきた電車、実は「絵手紙列車」だったのです。絵手紙の作者は地元に限らず、離れたところの人が作ったものもありました。

ラッピング車両でもありました。

下仁田駅です。木造のかなりレトロなものです。関東の駅百選に選ばれているのも納得でした。

帰りは乗ってきた電車でそのまま帰りました。

地方の中小私鉄に乗ると客数を増やすため様々な取り組みをしていることが多く、毎回感心させられます。各鉄道会社には頑張って欲しいものです。

今回また群馬県内の鉄道完乗に近づきました。あとは八高線を残すのみとなりました。


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