岡部チームAの「目撃者」公演を初めて観てきました。
前説は5月に卒業予定の本田そらさんでした。ここで見ておけて良かったと思いました。今回は「憧れのポップスター」でのウェーブも教えてくれました。
さて、出演メンバーは以下のとおりです。
セットリストは次のようでした。
佐藤美波さん
私にとってここ1年ぐらい気になる存在です。というのは、とても声がいいのです。豊かな声とでも形容したらいいのでしょうか。美声のアナウンサーのような声です。タイプはちょっと違いますが、野澤玲奈さんに通じるものがあります。
篠崎彩奈さん
もともと峯岸チーム4にいて、Kに移り、2017年末にAに来ています。オールラウンドプレーヤーで、色々なタイプの曲をこなせる人、というイメージがあります。今回久しぶりに劇場で観て、随分スリムな体型になったなという印象を持ちました。
鈴木くるみさん
まなかとともに16期をひっぱる人です。パフォーマンスは極めて安定、安心して見ていられます。成人したら美人になるでしょう。
田口愛佳さん
やはり超安定型で、16期の中心。タイプとしてはくるるんとほぼ被っているように見えます。しかし全く同じというわけではありませんが。やはり、今後の成長が楽しみなメンバーです。
古川夏凪さん
初めてなづなを観ました。元気いっぱいですが、今回は「腕を組んで」でエレガントなダンスを見せてくれました。
道枝咲さん
ヘアドネーションで髪が短くなってからは初めてでした。研究生公演でスピーチが上手になったと思っていましたが、やはりいい意味でポンコツでした。これだけの美貌ですから、何もかもを求めるのは酷でしょう。今回はくるるんと「炎上路線」でしたが、きっちりパフォーマンスをしていました。なお、右の写真は以前のものです。
山根涼羽さん
関西出身メンバーは明るくサバサバした性格の人が多いですが、ずんちゃんはわりとおっとりした感じに見えます。「☆の向こう側」ではその性格がよく現れた丁寧なパフォーマンスでした。
横山由依さん
今回の公演の実質的なリーダーです。彼女も関西人としては穏やかなタイプです。ずんちゃんと同様、丁寧・正確なダンスでした。
チームAで「目撃者」が再演されるというニュースが出た時、指原莉乃さんが「難しい公演である」と言っていました。私はその意味がわからなかったのですが、今回初めて「目撃者」を観て、指原さんの言いたかったことを理解しました。
この公演の最大の特徴は、暗いメッセージソングが多く含まれることです。初っ端にどこかの紛争の様子が映像で流れ、メンバー全員が舞台に倒れた状態から、重苦しい曲「目撃者」で公演が始まるのです。アイドルグループの公演としては非常に変則的な部類に入るでしょう。宝塚歌劇団だったら全く違和感はありませんが。
おそらく秋元康さんは団塊の世代的な感覚を持っているのだと思います。言い換えれば学生運動世代の感覚です。秋元さんは年齢が私と近いので、こういう感覚を持っているとしたら奇妙なことです。私の世代は一回り上の新左翼を苦々しく思っており、程度を問わず右翼が多いからです。シングル曲にも似たようなものがあります。「翼はいらない」とか「僕たちは戦わない」などがそうです。
この辺が作詞家としての秋元さんの特徴(悪く言えば限界)なのでしょう。メッセージソングが悪いなどと誰にも言う権利はありませんが、どうも思想の押し付けのような気がしてならないのです。これに比べて指原莉乃さんは純粋に男女の愛のみを歌い上げることでで豊かな世界を作り上げているので、今後の作詞は指原さん以外には考えられないのです。
今後「目撃者」が長く続いていくか、と問われれば、私はちょっと無理かな、という予想をしています。歴史的に重要な公演ではありますけれども。
注:本文中の写真はDMMからの引用です。