「僕の太陽」公演は私が好きなセトリのひとつで、以前に5回観ています。最後は2017年1月26日で、竹内美宥生誕祭でした。このときのメンバーが私の日記に記してあり、小嶋菜月・田北香世子・中村麻里子・島田晴香・中田ちさと・藤田奈那・梅田綾乃・竹内美宥・田名部生来・馬嘉伶・横島亜衿・飯野雅・北澤早紀・佐藤妃星・久保怜音・西川怜となっています。きぃちゃんもいたわけです。
さて、今回はこの公演の初日です。メンバーは以下のとおりでした。もはや劇場公演は15期以降が中心となっており、しかも15期は「ベテラン」の域であると言えます。
セットリストです。
2時間の公演はあっという間でした。曲自体もみな素晴らしいのですが、初日に選ばれたメンバーもなるほどど思える組み合わせでした。
ユニットの1発目「アイドルなんて呼ばないで」。今回はかおりちゃんがセンターでした。稲垣さんはメンバー内では年長者ですが、雰囲気は無邪気なJKそのものです。オリメンのぱるるとは全く違うタイプですが、この曲にはジャストフィットでした。なお、きぃちゃんはリバイバル公演のときとは違って最初の立ち位置が下手側でした。かよよんも前回の経験者。そしてそこにせなたんが加わった適切なユニットでした。
リバイバルではえりい、ゆいりー、さっほーなどがよく出ていたのを思い出します。
今回は8人公演なのでバックダンサーはいませんでした。
次は一転してカッコいい「僕ジュリ」です。チームKのゆあみとまなみが切れのいいダンスを見せていましたが、はーちゃんも負けじとついていっていました。引き締まったパフォーマンスが楽しめました。
「ヒグラシノコイ」はかよよんとひななという、ちょっと意外な組み合わせでした。しかしふたりともさすが僕太の経験者、リリカルな雰囲気で歌い上げていました。
「愛しさのdefense」でふたたびきぃちゃんが登場です。センターであり、まなみとせなたんを引き連れています。今回のユニットの中では最もセクシーな曲ですが、きぃちゃんの表情がめちゃくちゃ切なかったのです。彼女は技能についてはスロースターターでしたが、まずダンスが上手になり(加入前からダンスはやっていた)、現在は表現力が素晴らしく良くなっています。「ここまで続けてきて本当によかったね」と声をかけたい気持ちになりました。
「向日葵」はなぜか故郷の大地を思い出させる曲です。歌詞には「故郷」に関するような内容はなく、目標を見失った恋人を励ます内容のものですが、私はどうしても「故郷」を歌っているようにしか思えないのです。曲のアレンジの影響もあるとは思いますが。のびのびとおおらかに歌い上げる必要がある曲ですが、今回の稲垣・下口・湯本・黒須はハマり役でしょう。リバイバルではこまりこがよく出ていたのを思い出しました。
最後のMCでは面白い話をいくつか聞けました。せなたんは加入前に「僕太」を3回鑑賞しており、そのなかでもとくにひななを見て「自分もこの舞台に立ちたい」と強く思ったそうです。ちょっと涙が出そうになるエピソードでした。いまのAKB48のメンバーには想像以上に元AKBファンが居るようです。なお、せなたんとひななはMCが違うグループで、公演ではひななに直接語りかける形にはなりませんでした。
この公演は先生がおらず、ひななときぃちゃんが中心となって作り上げたということがひななの口から語られました。ひなながプロデューサー、きぃちゃんがセンターという感じです。
実は「僕の太陽」のソロの歌い出しでひななが感極まって泣いていました。「歌詞に感動した」と本人は言っていましたが、おそらくまたこの公演ができた嬉しさ、しかも自分たちが中心となって作ったということを再認識してのことなのでしょう。
そしてかおりちゃんを「アイドル…」のセンターに決めたのはひななでした。ひななのプロデュース力がよく現れていました。
きいちゃんもリバイバルのときのことについて語っていました。私が考えるに、そもそもきぃちゃんが選ばれているのはその実力を認められてということでしょう。私は「夢を死なせるわけにいかない」できぃちゃんを見ているのですが、なぜかあまり心に残りませんでした。しかし同時期にやっていた「僕太」のリバイバルではめちゃくちゃ目に飛び込んできました。おそらくこれは「夢死な」は彼女にとって適した場所ではなかったということです。いま「夢死な」をオンデマで見ても、きぃちゃんが芸術的に劣っているとは思えません。ひとえに「佐藤妃星」と「公演」の相性だったのでしょう。
アンコールは「根も葉もRumour」でした。みんな上手でしたが、とくにきぃちゃんはセンターでバッキバキに踊ってくれました。こんなに生き生きとしたきぃちゃんを間近で見られたのは久しぶりです。良い公演で楽しませてもらいました。みなさん、お疲れさまでした。
現在、AKB48の公演は生歌です。以前は明らかに口パクでした。なので歌はそれなりに上手かったのですが、いまは音が外れたりすることがけっこうあります。でも、それがいいのです。以前からの私の持論ですが、芸術は技術が高いから人を感動させられるものではないということなのです。
なお、写真はDMMからの引用です。