標準電波局(JJY)のアンテナが見たいと思い、福島県の大鷹鳥谷(おおたかどや)山に行ってきました。
JJYはかつては短波帯で送信されており手軽に受信できましたが、いまは長波の40kHz(と60Hz)になってしまっており、一般的な方法での聴覚受信は困難です。
山頂付近にあるということですが、Googleマップで見ると道があるようで、送信所まで行けそうです。ただ、正確な住所がわからないためカーナビではそのものズバリを設定できません。とりあえず大鷹鳥谷山山頂付近を目的地に指定して出発しました。
国道339号線(あぶくまロマンチック街道というそうです)の「いわなの郷前」というバス停付近で山の中に入っていきます。どんどん登っていって民家が途切れるあたりになると残った雪で道が少し凍結していました。しかしそれはごく一部だったので、ノーマルタイヤで問題ありませんでした。
かなり登っていくと送信所に行ける道を発見しました。看板もあります。
しかし、扉の柱にはロープが張ってあり、立入禁止と書いてあります。
うーん、残念。あきらめて道路を走っていくとアンテナが見える場所がありましたので、写真を撮りました。
JJYが短波だった頃は、アマチュア無線家はその電波を無線機の周波数校正に使っていた時期がありました。また外国の標準電波局を利用して、電波伝搬状態の推測することもできました。現在も10MHzや15MHzでは米国や中国の標準電波を聴くことができます。
しかし時代が正確なデータを求めるようになると、長波は短波よりも伝搬状態が安定しているということで、現在のかたちになりました。
時代とともに電波は高い周波数が使われるようになっていきましたが、標準電波はそれと逆になったわけです。
今後中波ラジオ放送が廃止されるようですが、超短波(FM放送)は見通し距離しか届かないため不感地帯が増えるでしょう。低い周波数にもメリットがあるのです。