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FreeBSDでHDDを増設する方法です。UFS形式の場合です。今回は FreeBSD 14.1-RELEASE で操作しています。
まずフォーマットしたいHDDを探します。以下、管理者になっておこないます。
# dmesg | grep da | grep ATA
ATAでないドライブを探すときはもちろん | grep ATA は不要です。
私の場合、
...
ada0:
...
ada1:
...
が表示されました。ada0はシステムディスクなので作業の対象ではありません。ada1について操作をします。
ちなみに私の場合、
# dmesg | grep da
とすると
...
da0:
...
が現れました。これはUSB接続している外付けのディスクです。
さらに、
# dmesg
だけだと
...
cd0:
...
となりました。これは内蔵のCDドライブです。
では作業に入りましょう。
まず目的のada1にGPTパーティションテーブルを作ります。
# gpart create -s GPT ada1
もしここで、すでに使用されているHDDの場合、
gpart: geom 'ada1': File exists
と出ることがあります。このようなときは
# gpart destroy -F ada1
でパーティションを消去した後にあらたにパーティションを作ります。
本当にできているか、確認します。
# gpart show ada1
=> 40 23437770672 ada1 GPT (11T)
40 23437770672 - free - (11T)
UFS用のパーティションを作成します
1M境界(-a 1M)を作ります。
# gpart add -t freebsd-ufs -a 1M ada1
ada1p1 added
確認します。
# gpart show ada1
=> 40 15628053088 ada1 GPT (7.3T)
40 2008 - free - (1.0M)
2048 15628050432 1 freebsd-ufs (7.3T)
15628052480 648 - free - (324K)
ファイルシステムを作ります。
# newfs -U /dev/ada1p1
数字が大量に出てきますが終わるまで待ちます。
HDDをマニュアルでマウントしてみます。
マウントポイントhdd1を作ってからマウントします。
# mkdir /mnt/hdd1
# mount /dev/adap1 /mnt/hdd1
状態を確認します。
# df
Filesystem 1K-blocks Used Avail Capacity Mounted on
/dev/ada0s1a 942532488 8242108 858887784 1% /
devfs 1 0 1 0% /dev
/dev/ada1p1 7568733152 8 6963234492 0% /mnt/hdd1
起動時に自動でマウントするには /etc/fstab に書き込みます。
# vi /etc/fstab
/dev/da1p1 /mnt/hdd ufs rw 2 2
HDD1を覗いてみましょう。
# ls -la /mnt/hdd1
total 12
drwxr-xr-x 3 root wheel 512 Nov 30 17:26 .
drwxr-xr-x 4 root wheel 512 Nov 30 16:13 ..
drwxrwxr-x 2 root operator 512 Nov 30 17:26 .snap
大丈夫なようです。
一般ユーザーで増設ディスクにファイルを置こうとするとパーミッションエラーになります。上記のとおりユーザーがrootになっているので当然です。そこで一般ユーザーがアクセスできるようにするため
# chown -R USER /mnt/hdd1
としました。これで良いのかどうかはわかりませんが、とりあえずファイルは置けるようになりました。
私は上の作業を何回か繰り返したため、途中エラーを経験しました。gpartコマンドでディスクをいじろうとするとそのようなものはありませんと怒られました。これはhdd1をすでにマウントしてしまったために起こったのです。作業はマウントしていないディスクに対して行わなければなりません。マウントを解除するには
# unmount /mnt/hdd1
とします。
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